薬師寺さん
19日の日曜日
薬師寺さんに
お写経させてもらいにいきました
お写経道場で案内してくださったお坊さん
ほんまにええひとで
損得感情の欠片も感じなくて
ほんまになに隔てること無く
おはなしさせてもらいました
あの時間すべてがやさしい空間でした
帰ろうとしたとき
「こっち来てみい~」
って
ある部屋へ案内してくださりました
「この大きな檜はな……」
って話してくれはって
「この裏の方がパワーあるで~」
ってニコニコニコニコしていて
わたしはあの大きな檜の木の裏で
無心でずっと目を閉じていました
涙止まらんくって
木に身体を委ねたあの時間
ほんまにありがたい時間でした
あんなに落ち着くひと
家族以外はじめてかもしれん……
ものすごくあったかく
つつんでくれる
許してくれるんかなって
生きててもええんかなって
あのあたたかさは
おじいちゃんに似てたなあって
今 何日か経ってすごくおもいます
おじいちゃんも奈良の空に居ます
あの日
薬師寺さんに行きしな
実は道 間違えてしまっていて
私たちのおじいちゃんの喉仏がある方角にむかって道を走りながら
「流れにまかせようー!」
「あれ?おじいちゃん呼んでくれてるんやろか?」
って妹と二人で話しながら
ドライブ気分で車を走らせていました
でも 気づいたら
薬師寺さんの近くまで辿り着いていて
あのお写経道場に居はった
お坊さんに出逢えることができました
私たちのおじいちゃんと同じ歳くらいかな??
あったかかったな……
なんとも言えんかったよ……
母方の祖父も父方の祖母も
ほんまにやさしいひとでした
言葉数は少ないけれど
なんか伝わるものが
たくさんたくさんあります
なんやかんや言うてるけど
わたしはほんまに幸せ者やな
っておもっているんです……