月からの伝言


夏のシチューは暑いよと

今朝は今夜のメニューで談笑した

わたしたちが

みらいに

のこせるもの

ほんの

ほんの

ちいさな

ちいさな

はなびら

ひとつ

ひとつ

はなびら

土へ還り

肥となり

いつかは花の一部分へと

はなびら形成するための

過程の

過程の

過程にすぎないと

だからこそ

あしたも笑ってすごせたなら

男のすがた

女のすがた

人のすがた

地球のすがた

みらいのひとたちへ

胸をはって

のこせたてゆけたなら

いま

十三夜のお月さん

あなたは

どの角度から

見上げていますか