一日一詩 2014-06-08

秒針の動きは

いつかのだれかの想い  
満点に広がる星空から流れ落ちた  
涙  
秒針は雫をひろいあげ
定期的なリズムに乗せて動いている  
擦り硝子の向こう側で
いま世界がはじまった  
若い青年の歌声はシャーベット
ああ屈託の無い笑顔からポンジュース  
秒針の上で舞う男の子は
あの頃を生きた涙たちだ