水は水の味がする
物心がついた頃、いつも母が言っていた言葉。
【水は水の味がする】
「カルピスなんできらしてんの?」 「なんでポカリないねーん」 は毎年夏になると家の中で飛び交う会話です。
今年も毎度のこと、昨日もこんな言葉が飛び交っていました。
水には水の味がちゃんとするから、水飲んどきや、の話ではありません。
これは、水だけではなく、万物にいえることではないかなぁと思い 今日はこのことを少し書いてみようと思います。
人間の都合は人類の退化に繋がり得る
私は2年程前から「白湯」を飲みはじめるようになりました。
白湯が好きになったキッカケは、ただ単に、自分の名前に「さゆ」があったから。
毎朝、コップに一杯の白湯を飲んでから朝食をいただいています。
白湯も白湯の味がするんです。 やかんで湧かして自然に冷やして飲むのが理想なのですが、それは実際なかなか出来ていません。
私が毎朝している飲み方は、ポットで湧かして自然に常温にしてから飲む方法。 ポットで湧かしてそのまま自然に常温となった白湯はなめらかで美味しい。
一方、 ポットで湧かしてすぐに氷を入れて飲む白湯はなめらかではなく、 なんだかキシキシいっているような気がします。
早く飲んでさっさと朝食を済ませたい。
これは、人間の都合です。
ひとつの作業を疎かにすると、 白湯も「コノヤロー、雑に扱いやがって」となるのでしょうか。 私には白湯の声が聞こえてきます。
そして、これは水や白湯だけの話ではない、と思っています。
それはきっと、人間も同じであって、「ひとてま」 かけるだけで その子の育ち方は随分変わってくると思っています。
野菜も同じです。 ひとつひとつの様々な種類の野菜の特徴を把握して、ていねいに育てていく。 そうすると、ちゃーんと野菜たちは答えてくれます。
花にしても盆栽にしても同じことが言えると思うんです。
参照:「生きながらにして生きる」 ということ – ◯ 隠居女子 ◯
「冷えとり」などの自然派の方たちの影響もあり、ここ何年か前から急速に 日本中のあらゆる場面でこの「冷えとり」が流行ったような気がします。 「冷えとり」ブーム。 きっと今年の冬も来るのであろう「冷えとり」。
冷えを根本的な所から治していく方法。
天邪鬼な私はついつい、「あたため」でええやないかい と、思ってしまいますが、そのことは誰にも言わず心の奥底にしまい込んで。
冷えとりブームもさることながら、まずは、目に前にあるものに対して 根本的なところを見つめ直す、ていねいに接する、ということが大切なのではないのでしょうか。
最後に
要するに、「ひとてま」なんです。
私の大好きな人もずっとラジオで、雑誌で、おはなしされておられます。
鳥井さんのブログにも「一手間」について書かれています。 ぜひ、みなさんにも読んで欲しいです。 いま、一手間かけること、即決すること。 | 隠居系男子
ひとつひとつに対して、ていねいに接していくこと。 「ひとてま」かけることで、その対象は、なんでも素直に答えてくれるんだよ。ということを書いてみました。
水は水の味がするから、ちゃんと水に向き合いましょう。
白湯にもちゃんと向き合ってはなしてみましょう。
野菜にも花にも盆栽にも、そして一番難しい人間にも ちゃんと「ひとてま」かけてみましょう。
そんなおはなしでした。
それでは今日はこのへんで。
ごきげんよう。
上嵩小百合 (@SayuriKamitaka)